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安藤 騎虎
creators interview
Q1.
陶芸の道に入ろうと思った動機は?

元々は料理人として身を立てて行こうと思っていましたが、料理への興味が食器使いへの興味に発展し、もともと抱いていた〝日本の文化に関り伝えてゆく仕事がしたい″と言う思いとつながったことが一番のきっかけです。

Q2.
陶芸家になる前と後ではどういった心境の変化があったか?
陶芸家になってみて大きなギャップがあったことなどがあれば挙げて下さい。

心境の変化は、結論から言うとあまりありません。
陶芸は静かな場所で黙々、淡々とと言うイメージがありましたが、実際は土作りなどに体力が要り(備前の場合は特に)、窯焚きなども含め肉体労働的な側面も強いと感じます。

Q3.
製作時はどんな心境?明確なイメージがあって、それに向けて作陶するのか?

製作の最中は案外無心なことが多いですね。
自分の場合は、まずノートにイメージを描き出すなどし、それを練ってから作り始める事が多いです。

Q4.
備前焼以外の焼き物で好きなものは?またその理由は?

日本の文化全般を深く知りたいと考えているため、あらゆるものに興味があります。
日々の食卓においても、備前の器は他の器との取り合わせの中の一つと考えており、常に主役ではないと考えています。

Q5.
陶芸家として最も苦労する部分は?

殆どすべての事(販売、営業に関る事まで)を一人でする事が多く、大前提である製作の時間とのバランスの兼ね合いが難しいです。

Q6.
制作上、最も苦労する部分は?

作品のイメージはたくさん生まれますが、それを具現化する事が最も苦労する部分です。

Q7.
陶芸をやっていて良かったと思うことはどんな時?

お客様に喜んでいただき、その方の生活を豊かにするお手伝いが出来たと感じたときが一番嬉しいですね。

Q8.
自身が考える、備前のあるべき将来像は?

備前焼の持つ美術的な存在感は尊重されるべきで、あらゆる表現によってその幅を広げていくべきだと思うし、それだけの力を備前の土は持っていると思います。
一方で、そうした美術的な位置に甘んじているだけではなく、もっと広範なカテゴリーが生み出され、裾野を広げる必要が絶対にあると感じています。
若い世代や日々の食卓においても、もっと使われるよう作り手の自分が努力する必要があると考えています。

Q9.
今後チャレンジしてみたい作品、スタイルは?

小さくても存在感のあるものが作れるようになれたらと思います。

意外だと思われるかも知れませんが、「使い勝手を考えて作る」ということは備前焼においては従来あまり重要視されてきませんでした。
近年になってからそういった流れも出てきていますが、機能性と芸術性のバランスは永遠のテーマと言えそうです。
その中で、安藤さんはシーンによって安藤騎虎という作家名と、普段使いの焼き物を提案する「鳴瀧窯」という工房名の二つを使い分けられています。
スタッキングできるタンブラーを始め、生活に寄り添う器たちがとても魅力的です。
また、横浜から移住して作陶されているということも作品の幅を広げている一員のように思えます。
益々のご活躍に期待です!